住友ゴム工業は、ハリマ化成グループと共同開発したゴムを制振ダンパーなどで実用化するため、京都大学と共同研究する。2021年以降の商品化を目指す。
松ヤニを原料としたロジン樹脂を使ったゴムは、振動や揺れを熱エネルギーに変換する制振ダンパーの高減衰ゴムの性能向上に寄与することが分かっている。
住友ゴム工業とハリマ化成グループは、シリカとの相互作用を高めた特殊変性ロジンを配合した新たな高減衰ゴムを開発した。昨年11月に住友ゴム工業が実施したせん断変形試験では、エネルギーの吸収量が従来比で約42%向上した。
住友ゴム工業と京大は、従来から制振ダンパーの共同研究を進めており、新たに開発したゴムを使った制振ダンパーについても、地震や風揺れに対する振動低減・抑制効果を解析する。