【JR東日本の渋谷駅改良】山手線内回り線路切換/過去最長52時間運休 | 建設通信新聞Digital

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【JR東日本の渋谷駅改良】山手線内回り線路切換/過去最長52時間運休

切替後

 JR東日本は19日、駅改良を進めている渋谷駅で、山手線内回りホームを拡幅する線路切換工事を実施すると発表した。工事時間帯は10月22日終電後から25日初電までの約52時間。工事期間中は山手線内回りの池袋~大崎間の運転を見合わせる。同社発足後、線路切換工事に伴う山手線の運転見合わせとしては過去最長となる。

 渋谷駅では、山手線内・外回りで別になっている2つのホームを1つにまとめるため、内・外回りのホームの間に、新たに広いホームを新設する計画が進行している。10月22日終電後から25日初電までの工事では、山手線内回りを東側に横移動し、内回りホームを拡幅する。

 5回に分けて工事を実施するうちの今回はステップ3。ステップ4では、山手線外回りを西側に横移動し、山手線ホームを拡幅する。ステップ5では山手線の線路・ホームの高さを上げる。利用者の利便性向上や構内の混雑緩和、他社線との乗り換え動線の改善などが目的だ。

 2018年5月に実施した第1回切換工事では、埼京線上りを東側新設高架橋に切り換え、埼京線新ホームのスペースを設けた。20年5月の第2回切換工事では、埼京線下り線路の切換工事を実施し、新ホームの供用を開始した。旧埼京線ホームから約350m北側に移設し、山手線ホームと並列化したことで利便性を高めた。

 渋谷改良工事の全体完成は27年度を予定。 総工費は約750億円を見込む。工事区間を3工区に分け、北工区を鹿島・清水建設JV、 中央工区を大成建設・東急建設JV、南工区を鉄建建設・東急建設・東鉄工業JVが担当している。



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