【JR東日本の渋谷駅改良 3300人投入してホーム拡幅】 | 建設通信新聞Digital

5月5日 日曜日

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【JR東日本の渋谷駅改良 3300人投入してホーム拡幅】

2路線に挟まれた内回り線路の横移動


JR東日本は、駅改良を進めている渋谷駅で、山手線内回りホームを拡幅する線路切換工事を実施した。22日終電後から25日初電までの約52時間、作業員など約3300人が工事に当たった。施工中は山手線内回りの池袋~大崎間の運転を見合わせた。同社発足後、線路切換工事に伴う山手線の運転見合わせとしては過去最長となった。


 工事では、延長481mの線路を切り換え、内回りホームを最大約5.1m拡幅した。延長235mの工事桁のうち、約90mは事前に、延長約145mの工事桁17連(うち中央工区7連、北工区10連)は22日終電後から横移動した。最大移動個所は約4.2m。約41台の軌陸車を使用した。


 同社の芹澤卓哉建設工事部大規模開発PT課長は「今回の線路切り換え工事は、運休していない山手線外回りと埼京線の線路に挟まれて作業をした。工事期間中に線路の外から資機材を出し入れせずに済むよう、事前に内回り線路に入れた」と話す。新型コロナウイルス感染症拡大防止については「手洗いやうがいはもちろん、仮に感染者が出ても作業が進められるように準備を進めた」という。








 渋谷駅では、山手線内・外回りで別になっている2つのホームを1つにまとめるため、内・外回りのホームの間に、新たに広いホームを新設する計画が進行している。5回に分けて工事を実施するうちの今回はステップ3。ステップ4では、山手線外回りを西側に横移動し、山手線ホームを拡幅する。ステップ5では山手線の線路・ホームの高さを上げる。

 渋谷改良工事の全体完成は2027年度を予定。総工費は約750億円を見込む。工事区間を3工区に分け、北工区を鹿島・清水建設JV、中央工区を大成建設・東急建設JV、南工区を鉄建建設・東急建設・東鉄工業JVが担当している。

内回りホームの拡幅




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