【映像AI基盤を開発】活用初弾は侵入監視 NESIC | 建設通信新聞Digital

4月25日 木曜日

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【映像AI基盤を開発】活用初弾は侵入監視 NESIC

 NECネッツエスアイ(NESIC)は、映像解析サービスに特化した「映像AIプラットフォーム」を開発した。これを活用したサービスの第1弾として「侵入監視サービス」の提供を始めている。

 防犯カメラの普及や映像を解析する各種AIエンジンの登場に伴い、公共インフラや工場などのさまざまな場面でAIを使った映像の利活用が検討されるようになった。これまでは映像の利活用に当たり、撮影カメラの選定から映像解析アプリケーションの開発、運用開始までにかかる時間や初期投資が課題だった。

 この課題を克服するのが映像AIプラットフォーム。映像解析結果や画像データの蓄積、リアルタイム処理やバッチ処理など、用途に応じた映像解析の映像系AI活用に必要な機能に特化したプラットフォームを構築している。

 Slackやboxといった各種クラウドサービスに加え、既に顧客が保有しているサービスやシステムとの連携により、業務プロセスへの組み込みが容易に行える。車番検知や顔認証など、異なるAIから取得するデータをそれぞれの個別システムで解析する必要があった従来の対応と異なり、同プラットフォームの活用を通じて一元的にデータを処理できる。これらにより、顧客とサービス提供者双方の負担を軽減する。

 同社は今後、これを活用した防災、作業員管理などさまざまなサービス開発を進める。映像系サービスの提供を手掛けるパートナー企業との共創も進め、新規市場を開拓することで、同サービスを含む映像解析関連で2024年度に30億円の売り上げを目指す。


映像AIプラットフォームのイメージ




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