【本】楽しく仕事に向き合う気持ちに 『仕事は楽しいかね?』 東北地整・畠山氏の一冊 | 建設通信新聞Digital

4月28日 日曜日

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【本】楽しく仕事に向き合う気持ちに 『仕事は楽しいかね?』 東北地整・畠山氏の一冊

『仕事は楽しいかね?』(きこ書房、1300円+税)
 5年程前、高齢となった義母の面倒を見ることになった。偶然同時期に転勤で自宅から離れる長男の部屋を使うことになり、その部屋を整理していた際にふと目についたのが本書である。
 物語は出張中の主人公が大雪で空港に一昼夜足止めされ、たまたま出会った風変わりな老人との空港が再開されるまでのやりとりである。
 主人公は「仕事は楽しいかね?」と老人から聞かれ、ついつい過去の仕事の失敗や行き詰まっている日ごろの不満を話してしまう。実はその老人は巨万の富を築いた起業家で、心に響く多くのアイデアとヒントを主人公に語る。
 例えば「成功するというのは右へならいをしないということ」「ある事柄が完璧だと決め込んでしまったら、それ以上は良くならない」「どのアイデアが最終的に実を結んで、どのアイデアが実を結ばないか、確かめる方法はない」など。
 われわれは、さまざまな場面で過去の成功事例に右へならいをしたり、既存のルールに従ったりしてしまうが、それでは新たな展開は望めないし、マンネリになってしまうということだと思う。アイデアを試してみることは楽しいこと、楽しく仕事に向き合い成果にもつなげたい。

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