【22年の歴史に幕、パレットタウン再開発へ】お台場・ヴィーナスフォート | 建設通信新聞Digital

4月25日 木曜日

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【22年の歴史に幕、パレットタウン再開発へ】お台場・ヴィーナスフォート

 森ビルが運営する東京・お台場のショッピングモール「ヴィーナスフォート」が27日で営業を終了し、 22年の歴史に幕を閉じた。これにより今後、先に閉館したトヨタ自動車のモビリティー体験型テーマパークなどを含む「パレットタウン」 全体の再開発プロジェクトが本格始動する。

 ヴィーナスフォートは中世ヨーロッパの街並みを模した複合商業施設で、これまでに延べ2億人超が来館した。27日に開いたフィナーレセレモニーで、清水寛館長は「ヴィーナスフォートが閉館するのは本当に残念だが、閉館発表以降、1人でも多くのお客さまに『ありがとう』の思いを伝えようと、スタッフ一丸で取り組んできた。この事業は終わるが、これからがスタートでもある。引き続き、より良い街づくりに取り組んでいきたい」と語った。

 パレットタウン全体を見ると、森ビルが大成建設の施工で進めているコンサートホール「Zepp Tokyo」の解体工事はほぼ終了した。トヨタも、メガウェブシティーショーケース棟、ライドスタジオ棟、ヒストリーガレージ棟のS造3階建て総延べ2万5770㎡を取り壊す「青海T街区解体工事」を大成建設の施工で4月から着手し、9月末までに終える見通しだ。ヴィーナスフォートも順次解体する。

 森ビルとトヨタは2021年7月、新たなにぎわい創出につながる施設を企画・検討し、「磁力ある街づくり」に取り組むと発表。敷地面積約7.3haに上る新たな臨海副都心開発を打ち出した。現時点では、トヨタグループの東和不動産が地下1階地上6階建て延べ約4万5000㎡のバスケットボールを中心とした多機能複合アリーナの建設を表明しており、23年4月の着工、25年6月の竣工を目指している。

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