【福岡・若久病院、本館リファイニング】青木茂建築工房が意匠設計、日当たりで外観の表情変化 | 建設通信新聞Digital

5月22日 水曜日

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【福岡・若久病院、本館リファイニング】青木茂建築工房が意匠設計、日当たりで外観の表情変化


 青木茂建築工房は7日、意匠設計を手掛ける若久病院リファイニング工事の第2期工事(本館)完成見学会を福岡市南区の現地で開いた=写真。行政関係者や建設業者などが多数訪れ、耐震補強を終えて内外装を一新した施設内を見学した。

 同病院は1933年開院の精神科病院で、本館、南館、北館で構成する。老朽化や度重なる増築による機能低下などの課題解消に向けて既存建物をリファイニングする。1期工事で駐車場があった場所に新館を増築し、2期工事で本館を大規模改修した。

 今回完成した本館の規模は4階建て延べ約3900㎡。特徴的な外観には、光沢感があるガルバリウム鋼板を採用し、日の当たり方によって1日を通して表情が変化する地域のシンボルを考えた。施設内は、廊下やデイルームにL字型やロ字型のデザインを持たせ、扉や床の一部に落ち着きのある淡い色を配色することで、立体的でメリハリのある空間を創出した。

 引き続き、3期工事で南館の解体や駐車場整備を進める。全体完成は8月を目指す。完成後の施設規模は延べ約1万㎡、病床数305床。構造設計をべネッツ、DN-Archi、設備設計をエスティ設計、施工を松尾建設が担当している。建設地は福岡市南区若久5-3-1。

 

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