【岸和田城天守閣をリニューアル】29年度内の完了目指す/大阪・岸和田市 | 建設通信新聞Digital

5月19日 日曜日

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【岸和田城天守閣をリニューアル】29年度内の完了目指す/大阪・岸和田市

現在の岸和田城天守閣 (同市資料から)

 大阪府岸和田市は、「岸和田城天守閣」の耐震補強を計画している。2023年度内に基本計画を策定し、29年度内の完了を目指す。

 1954年に建設された同天守閣を耐震補強し、併せてバリアフリー化を図るなど地域の歴史文化・情報発信の機能を持った施設としてリニューアルする。耐震補強の工法は「在来RC造壁ノンアンカー接着工法」を中心に設計する。バリアフリー化はエレベーターやスロープの新設を計画している。天守閣の資料展示・収蔵機能については周辺施設に移動、24年度に策定する展示構想の中で方針を固める。

 天守閣は現在指定管理の対象で、指定管理が完了する27年度から工事に着手する。27年度に周辺施設整備工事、28年度には天守閣耐震補強の実施設計を進め、29年度に工事着手する。想定している概算事業費は2億8000万円。同市が設置している検討委員会の支援業務は、イビソクが担当している。

 同天守閣(岸城町9-1)はSRC造3階建てで、同市によると戦後に建てられた復興天守閣としては富山城に次ぐ古い建物。20年3月に実施した耐震診断で「震度6強以上の大地震時に倒壊または崩落の危険が高い」とされている。

 

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