【福島の追悼・祈念施設】工事を再公告/土木営繕に見積活用方式 | 建設通信新聞Digital

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【福島の追悼・祈念施設】工事を再公告/土木営繕に見積活用方式

施設の断面図


 東北地方整備局は10月31日、福島国営追悼・祈念施設(仮称)管理施設建築工事を技術提案評価S型(WTO)方式の総合評価落札方式で再公告した。今年5月に公告し、応札があったものの、予定価格を超過していたため落札には至らず不落となっていた。

 「資材価格の高騰や下請けの確保が難しい」など、「市場単価と予算書の単価が乖離(かいり)している」(整備局河川部河川工事課)として今回、市場単価を適切に反映するために見積活用方式を取り入れた。乖離幅が大きいと見込まれる鉄筋、コンクリート、型枠、防水、左官の5工種に適用する。従前、土木営繕の見積活用方式は、見積後の採用単価を公表しておらず、公表は今回の工事が初めて。

 参加資格は、経営事項評価点数が1200点以上の単体または経常JVなど。配置予定技術者の要件も前回から緩和した。

 参加申請は11月28日まで受け付ける。見積書などの提出期限は12月25日。入札の締め切りは2024年1月30日で、2月5日に開札する。

 工事はRC一部S造地下1階地上2階建て延べ1937㎡の管理棟と外構。概算工事規模は6億8000万円から15億円で3カ年国債を設定している。

 設計はアール・アイ・エー・プレック研究所JV。工期は24年4月1日から26年1月31日まで。前回同様、22カ月に設定している。工事場所は福島県浪江町大字中浜地内ほかの敷地3万3390㎡。建築工事の後、覆土し植栽する。

 電気・機械設備はそれぞれ前回すでに落札決定している。エレベーター工事は今回はずした。

 

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