鹿島・橋本店・阿部和JVに/宮城県民会館・NPOプラザ新築 | 建設通信新聞Digital

5月2日 金曜日

北海道・東北

鹿島・橋本店・阿部和JVに/宮城県民会館・NPOプラザ新築

南西面外観イメージ
 宮城県は21日、WTO対象の県民会館・NPOプラザ複合施設新築工事を一般競争入札した。鹿島・橋本店・阿部和工務店JVが応札、入札価格は291億2000万円(税別、以下同)で、予定価格と同額だった。調査基準価格は267億9040万円に設定していた。今後、総合評価などを経て、落札決定する。2025年度6月議会の議決後に契約する予定だ。
 規模は、SRC一部RC・S造地下1階地上4階建て延べ3万1996㎡で、基礎免震構造を採用する。約2200席の大ホールは東北初の四面舞台を備える。演劇に適したスタジオシアターや、稽古やリハーサル利用を想定するスタジオ、NPOエリア、ギャラリーなどを設ける。工期は28年11月30日まで。
 前回公告時は参加申請があったものの不調となった。県は資材高騰などで実勢価格と乖離(かいり)があると判断。約395億円(税込み)の債務負担行為を設定している現予算内で工事価格を見直して再公告した。
 25年度予算案には、事業費17億1040万円を計上し、18年度までの505億2300万円を限度額とする債務負担行為を設定している。電気と空調の両設備工事は25年度早期に発注手続きを進める方針だ。舞台は三精テクノロジーズが予定価格の範囲内で応札している。
 設計は公募型プロポーザルで選ばれた石本建築事務所が担当した。建設地は仙台市宮城野区宮城野2―301―1ほか。