東京都墨田区にある、隅田川沿いのライオン両国ビル跡地を、三井不動産レジデンシャルが所有していることが分かった。区が土地利用の方針を示している「両国駅北口地区地区計画」の区域外だが、区は開発と連動した計画的なまちづくりの余地があるとしている。周辺の両国駅北側を含め、今後のまちづくりの動向が注目される。
所在地は、JR両国駅から北西へ徒歩約3分に位置する、横網1-16-9など。東側で国技館通りに接し、西側には首都高速6号などを挟んで隅田川がある。用途地域は商業地域で、建ぺい率80%、容積率500%。
ライオンビジネスサービス(現ライオンエキスパートビジネス)が所有していたが、2022年1月31日に三井不動産レジデンシャルに所有権が移転した。
ライオン両国ビル(RC造10階建て延べ8447㎡)は、みらい建設工業の施工で解体済み。現在は、敷地の一部が駐車場やレンタルスクーターのポートとして利用されている。
区は、24年12月に両国駅北側のまちづくりについて方針を示した。「両国駅北口地区地区計画」によるまちづくりを進めてきた中で、同地区の魅力を一層高めるために、近年のまちづくりの潮流や地域の現状を考慮し、水辺空間を生かしたまちづくりを推進する必要があるとしている。