WTO対象で下期発注/石波トンネル1工区/宮崎県 | 建設通信新聞Digital

5月2日 金曜日

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WTO対象で下期発注/石波トンネル1工区/宮崎県

 宮崎県は、串間市の名谷地区と石波地区を結ぶ国道448号石波工区の整備の一環で「(仮称)石波トンネル工事1工区」を2025年度に発注する。WTO対象となり、10月以降に公告する見通しだ。25年度予算には31年度までの債務負担行為限度額98億円を設定した。
 工事は、長さ2555mある石波トンネルのうち、1工区間の長さ1511mを整備する。幅6.0m(全幅8.5m)。設計速度は50㎞。工法はNATM。掘削方式は発破掘削を想定している。
 国道448号は、起点の鹿児島県指宿市から宮崎県串間市、日南市を経由して宮崎市に至る道路で、緊急輸送道路の役割を持つ。海岸沿いを通る現道は、連続雨量170mmの事前通行規制区間で線形不良、幅が狭いといった課題があり、豪雨のたびに交通が遮断され、地すべりの危険性をはらんでいる。このため、トンネルを主体としたバイパスによる道路改良事業を16年度に着手した。
 石波工区は、トンネルの前後区間は既に工事を終え、石波トンネルの2工区長さ1044mを前田建設工業・坂下組・山崎産業JVで進めている。施工計画検討業務はエイト日本技術開発が担当した。