【愛され、必要とされる企業へ/実績重ね台湾に溶け込む】
「台湾の市民に愛され、必要とされる企業になる」--。熊谷組の台湾現地法人である華熊営造の新屋忠彦董事長は同社の創立50周年を迎え、こう誓う。熊谷組創業者のスピリッツである誠実さ、挑戦心、そして高度な技術力とチームワークで、台湾の建設業界に溶け込んできた。現地で施工が進む現場を紹介するとともに、熊谷組グループのスローガン“持続的成長への新たな挑戦”を続ける華熊営造の最前線を追った。 華熊営造の歴史は、熊谷組が「徳基ダム」を国際入札で受注、施工したことから始まった。その後、50年間にわたり、公共建築物や半導体工場、マンション、事務所ビル、ホテル、商業施設といったさまざまなプロジェクトを手掛けてきた。
代表的なものとして、同社の名前を台湾に知らしめた「新光人寿大楼(摩天楼ビル)」をはじめ、台湾のランドマークとなる「台北国際金融中心(台北101)」、超高級マンション「陶朱隠園(タオヂュインユェン)」などの建設に携わる。特に、陶朱隠園は人のDNAをコンセプトとしたらせん状の美しい姿であり、熊谷組グループの高い技術力を示した。観光名所や映画の舞台にもなり、国内外からの注目が集まっている。
新たな傑作の完成も、7月に控えている。「南港タイヤ世界明珠新築工事」は、南港地区再開発計画の主役となる案件だ。タイヤ工場の跡地に事務所棟2棟、住宅棟6棟を建設するもの。構造は、事務所棟が逆打ちS造、住宅棟が逆打ちSRC造。ともに地上26-30階地下4階建て延べ22万0424㎡。南宋開発建築の発注で、設計は三大建築士事務所、施工は中鹿営造・華熊営造JVがそれぞれ担当する。
同プロジェクトの住宅棟には、プールやサウナ、散歩や滝を楽しむことができる庭などの共有施設を備える。こうした空間に価値をもたらすため、清水俊一工事長は「植栽にこだわっている。日本から輸入した植物もある」と説明した。また、最盛期には約700人が働いていた大規模な現場だが、「建設技能者の不足は台湾でも顕著であり、タイ、ベトナム、ミャンマー人などが活躍している」という。
次なる台北のランドマークとなる、4棟のオフィスと商業施設から成る大型の複合ビル「京華廣場商辨大樓新築工事」の建設も着々と進む。CO2の排出削減や地球温暖化の防止に貢献するサステナブル建築で、カーボンニュートラルと、ESG(環境・社会・企業統治)基本理念を体現する。
大きなプロジェクトに次々と取り組む中で、協力会組織「台湾熊建会」の存在は欠かせない。同会は日本の協力会組織とは異なり、施主から建設技能者まで、さまざまな企業で構成する。
4月18日に開かれた総会で、熊谷組の上田真社長は「華熊営造は台湾の皆さんに支えられて、安全・品質ナンバーワンをモットーに成長してきた。これからも多くのランドマークをつくり、皆さんと一緒に歩んでいきたい。また、台湾の皆さんは熊谷組にとっても最も大切なパートナーだ。熊谷組も一緒になって華熊営造、熊建会の皆さんと前進する」と決意を示した。
「台湾の市民に愛され、必要とされる企業になる」--。熊谷組の台湾現地法人である華熊営造の新屋忠彦董事長は同社の創立50周年を迎え、こう誓う。熊谷組創業者のスピリッツである誠実さ、挑戦心、そして高度な技術力とチームワークで、台湾の建設業界に溶け込んできた。現地で施工が進む現場を紹介するとともに、熊谷組グループのスローガン“持続的成長への新たな挑戦”を続ける華熊営造の最前線を追った。 華熊営造の歴史は、熊谷組が「徳基ダム」を国際入札で受注、施工したことから始まった。その後、50年間にわたり、公共建築物や半導体工場、マンション、事務所ビル、ホテル、商業施設といったさまざまなプロジェクトを手掛けてきた。
代表的なものとして、同社の名前を台湾に知らしめた「新光人寿大楼(摩天楼ビル)」をはじめ、台湾のランドマークとなる「台北国際金融中心(台北101)」、超高級マンション「陶朱隠園(タオヂュインユェン)」などの建設に携わる。特に、陶朱隠園は人のDNAをコンセプトとしたらせん状の美しい姿であり、熊谷組グループの高い技術力を示した。観光名所や映画の舞台にもなり、国内外からの注目が集まっている。
新たな傑作の完成も、7月に控えている。「南港タイヤ世界明珠新築工事」は、南港地区再開発計画の主役となる案件だ。タイヤ工場の跡地に事務所棟2棟、住宅棟6棟を建設するもの。構造は、事務所棟が逆打ちS造、住宅棟が逆打ちSRC造。ともに地上26-30階地下4階建て延べ22万0424㎡。南宋開発建築の発注で、設計は三大建築士事務所、施工は中鹿営造・華熊営造JVがそれぞれ担当する。
同プロジェクトの住宅棟には、プールやサウナ、散歩や滝を楽しむことができる庭などの共有施設を備える。こうした空間に価値をもたらすため、清水俊一工事長は「植栽にこだわっている。日本から輸入した植物もある」と説明した。また、最盛期には約700人が働いていた大規模な現場だが、「建設技能者の不足は台湾でも顕著であり、タイ、ベトナム、ミャンマー人などが活躍している」という。
次なる台北のランドマークとなる、4棟のオフィスと商業施設から成る大型の複合ビル「京華廣場商辨大樓新築工事」の建設も着々と進む。CO2の排出削減や地球温暖化の防止に貢献するサステナブル建築で、カーボンニュートラルと、ESG(環境・社会・企業統治)基本理念を体現する。
大きなプロジェクトに次々と取り組む中で、協力会組織「台湾熊建会」の存在は欠かせない。同会は日本の協力会組織とは異なり、施主から建設技能者まで、さまざまな企業で構成する。
4月18日に開かれた総会で、熊谷組の上田真社長は「華熊営造は台湾の皆さんに支えられて、安全・品質ナンバーワンをモットーに成長してきた。これからも多くのランドマークをつくり、皆さんと一緒に歩んでいきたい。また、台湾の皆さんは熊谷組にとっても最も大切なパートナーだ。熊谷組も一緒になって華熊営造、熊建会の皆さんと前進する」と決意を示した。