九段南一丁目再開発/工事費は731億円超/28年10月の着工目指す | 建設通信新聞Digital

8月21日 木曜日

関東・甲信越

九段南一丁目再開発/工事費は731億円超/28年10月の着工目指す

 九段南一丁目地区市街地再開発組合が東京都千代田区で計画する、同地区第一種市街地再開発事業の事業計画概要が明らかになった。総事業費は931億7300万円で、工事費は731億5800万円。内訳は、施設建築工事費が700億5300万円、その他工事費が31億0500万円となる。2028年10月の着工、33年3月の竣工を目指す。 再開発施設建築物の規模は、S・RC一部SRC造地下3階地上32階建て延べ約8万1260㎡で、高さは約170m。容積対象面積は約6万7625㎡。地下に駐車場、店舗、駅コンコース、1、2階に店舗など、3-5階に公共公益施設、6階に機械室、7-32階に事務所を配置する。
 計画地は、千代田区が一体的なまちづくりを推進する九段南一丁目地区の北街区(九段南1-5ほか)約5410㎡。約4100㎡を建築面積に充てる。建ぺい率は約76%、容積率は約1250%。17年に準備組合が設立され、24年に都市計画決定された。26年度以降に権利変換認可を得る予定。事業協力者は住友不動産で、コンサルタントとして日建設計が参画している。
 事業費の内訳は、工事費が731億5800万円、調査設計計画費が24億3100万円、土地整備費が28億0300万円、補償費が71億9500万円。事務費などが75億8800万円。
 九段南一丁目地区は3街区に分かれており、中街区では三井住友銀行が複合施設を新築する「(仮称)SMBC九段プロジェクト」が進んでいる。建物の構造は、地上がS造で柱がCFT造、地下がRC一部SRC造。規模は、地下2階地上21階建て延べ4万2649㎡、最高高さは125m。設計は日建設計、施工は鹿島が担当する。新築工事は11月の着工、29年9月の完成を目指す。南街区には、1977年完成の東京堂千代田ビルディングがある。