事業費は最大157億円/四日市市の新図書館整備/実施設計以降にDB採用 | 建設通信新聞Digital

8月25日 月曜日

中部・北陸

事業費は最大157億円/四日市市の新図書館整備/実施設計以降にDB採用

 三重県四日市市は、市役所北側民有地(諏訪町8-23)で整備を検討している新図書館等拠点施設について、併設駐車場を含む整備費を120億-150億円と試算した。用地買収費、建物等補償費の合計約7億円と合わせ、概算事業費は127億-157億円となる。借地料は別途協議する。実施設計以降はDB(設計施工一括)方式を採用する。4日の議員説明で市の担当者が報告した。
 今後は基本設計に着手するとともに、概算事業費を基に用地取得・建物補償の交渉を進める。基本設計費とDBの要求水準書作成などのプロポーザル支援業務費は、2025年度9月補正予算案に計上する。25年内に基本設計の公募型プロポーザルを公告する予定だ。
 DB事業者は公募型プロポーザルで選定し、26年度に実施設計、27年度に本体工事に着手する。29年度の供用を目指す。
 事業範囲は約3700㎡。階数は7階建てを想定する。延べ床面積は、▽滞在型図書館(6800㎡)▽多世代交流(3300㎡)▽情報発信・コミュニケーション(200㎡)▽幅広い市民が気軽に立ち寄れる憩い空間(400㎡)▽その他供用エリア等(2450㎡)--の計1万3150㎡とした。駐車台数は約200台。
 新図書館は、近鉄グループが商業ビル「スターアイランド」跡地に新設する複合施設内に設置する予定だった。しかし、同グループが建設工事費の高騰などを理由に事業を延期。再開の協議が整わなかったため、施設内の設置を断念し、市単独での整備計画を進めている。