【フェーズフリー開発を加速/リテール、メンテに注力】
重量シャッターをはじめとする非住宅分野商品を得意としてきた東洋シヤッター。近年は「フェーズフリー」「アクションフリー」と呼ばれる特色を備えた製品群の開発にも注力している。「防ぐ」を合い言葉に、防災・減災ニーズへの対応を着々と進める現状について聞いた。 --決算について
「2025年3月期決算は減収減益で着地した。第1四半期の出遅れが響いた。採算重視の方針にやや傾斜したため、重量シャッターの受注量が計画を下回り、工場部門の稼働率が低下したことは反省しなければならない。ただし22年度から24年度まで展開した中期経営計画『TOYO REBORN(トーヨーリボーン)3』は累計売上高目標590億円に対し、約40億円増の約630億円を達成、営業利益面でも65%以上上振れするなど、業績的には成功を収めることができた」
--新中計について
「25年度からスタートした『TOYO ADVANCE(トーヨーアドバンス)5』は、30年3月期を最終目標とする5カ年計画とした。売上高で250億円、営業利益20億円、ROE(自己資本利益率)10%など、従来と比べかなり挑戦的な数値目標を掲げている。成長戦略商品の売上高を、現在の3倍近い20億円に設定した」
「日常・非日常を問わず高い操作性を備えた『フェーズフリー』のものづくりを加速させる。これまでに止水ドア『TSウォータータイト』や、換気防音ドア『TSベンチタイト』といった製品を実現させた。発注者や設計者から寄せられるさまざまな要望に的確に応えることで、計画の早い段階からスペックインにつなげて共につくるという『MAKE with(メイクウィズ)』の方針の下、対外的なアピールにもしっかりと取り組む」
--事業の注力点について
「建設投資意欲は旺盛ながら、一方で資材高騰や人材確保が困難な状況が続いている。受注競争は厳しくなるのではないか。主力事業である重量シャッター部門は計画量を確保しつつ、リテール部門やメンテナンス事業に注力し、稼ぐ力を磨いていく」
--人材確保や働き方改革の取り組みは
「若い世代に対する教育や研修、離職防止につながる施策を特に意識している。エンゲージメントの醸成も重要だ。今年は大阪・関西万博に合わせ、入場券付きの特別休暇を設定した。社員がこれまで以上にやりがいを感じられる職場づくりを実現させたい」
(おかだ・としお)将来を担う若手の成長に特に期待を寄せる。研修の場には積極的に顔を出すようにしているという。「新卒、中途採用を問わず融合を図っていくことが何より大事だ」とも。
重量シャッターをはじめとする非住宅分野商品を得意としてきた東洋シヤッター。近年は「フェーズフリー」「アクションフリー」と呼ばれる特色を備えた製品群の開発にも注力している。「防ぐ」を合い言葉に、防災・減災ニーズへの対応を着々と進める現状について聞いた。 --決算について
「2025年3月期決算は減収減益で着地した。第1四半期の出遅れが響いた。採算重視の方針にやや傾斜したため、重量シャッターの受注量が計画を下回り、工場部門の稼働率が低下したことは反省しなければならない。ただし22年度から24年度まで展開した中期経営計画『TOYO REBORN(トーヨーリボーン)3』は累計売上高目標590億円に対し、約40億円増の約630億円を達成、営業利益面でも65%以上上振れするなど、業績的には成功を収めることができた」
--新中計について
「25年度からスタートした『TOYO ADVANCE(トーヨーアドバンス)5』は、30年3月期を最終目標とする5カ年計画とした。売上高で250億円、営業利益20億円、ROE(自己資本利益率)10%など、従来と比べかなり挑戦的な数値目標を掲げている。成長戦略商品の売上高を、現在の3倍近い20億円に設定した」
「日常・非日常を問わず高い操作性を備えた『フェーズフリー』のものづくりを加速させる。これまでに止水ドア『TSウォータータイト』や、換気防音ドア『TSベンチタイト』といった製品を実現させた。発注者や設計者から寄せられるさまざまな要望に的確に応えることで、計画の早い段階からスペックインにつなげて共につくるという『MAKE with(メイクウィズ)』の方針の下、対外的なアピールにもしっかりと取り組む」
--事業の注力点について
「建設投資意欲は旺盛ながら、一方で資材高騰や人材確保が困難な状況が続いている。受注競争は厳しくなるのではないか。主力事業である重量シャッター部門は計画量を確保しつつ、リテール部門やメンテナンス事業に注力し、稼ぐ力を磨いていく」
--人材確保や働き方改革の取り組みは
「若い世代に対する教育や研修、離職防止につながる施策を特に意識している。エンゲージメントの醸成も重要だ。今年は大阪・関西万博に合わせ、入場券付きの特別休暇を設定した。社員がこれまで以上にやりがいを感じられる職場づくりを実現させたい」
(おかだ・としお)将来を担う若手の成長に特に期待を寄せる。研修の場には積極的に顔を出すようにしているという。「新卒、中途採用を問わず融合を図っていくことが何より大事だ」とも。