MURCグループと契約/名駅南地下整備事業者の選定準備/名古屋市 | 建設通信新聞Digital

10月11日 土曜日

中部・北陸

MURCグループと契約/名駅南地下整備事業者の選定準備/名古屋市

 名古屋市住宅都市局は、「名駅南地下公共空間整備事業者選定準備業務委託」の公募型プロポーザルを実施した結果、三菱UFJリサーチ&コンサルティング(MURC)を代表とするグループを特定し、5699万1000円(税込み)で契約した。構成員は全日本コンサルタント。2者が参加した。
 概要は、地下公共空間の整備に向けた既往調査の確認や入札説明書・要求水準書の作成など。民間事業者へのサウンディング(対話)型市場調査も実施する。履行期間は2027年3月31日まで。
 同局は、名古屋駅と名駅南地区、ささしまライブ24地区を結ぶ名駅南地下公共空間の整備を計画している。事業手法はDB+O(設計・建設+管理・運営)方式を想定する。整備費は24年度の基本設計段階での積算で、約295億円を見込んでいる。内訳は本体工事約234億円、動く歩道設置約26億円、支障移設約35億円。
 基本設計によると、地下公共空間の延長は約300m、うち動く歩道は約200m。幅員は8.5m、高さは3.0m。出入り口は5カ所でエレベーター設置を基本とする。名古屋鉄道が計画する再開発ビルとの地下での接続も協議している。
 地下公共空間は、地下街からのスムーズな動線確保や、下広井町交差点の信号待ちによる滞留や名駅通による東西分離の解消を目的としている。大規模地震発生時には退避施設としても機能する。