千葉県図書館・文書館複合施設/建築は清水・旭JV/電気が雄電社・会田電業JV | 建設通信新聞Digital

10月16日 木曜日

関東・甲信越

千葉県図書館・文書館複合施設/建築は清水・旭JV/電気が雄電社・会田電業JV

 千葉県県土整備部は、新千葉県立図書館・県文書館複合施設の工事4件を事後審査型で総合評価一般競争入札した結果、建築工事は159億7700万円(税別、以下同)の清水建設・旭建設JV、電気設備工事は26億円の雄電社・会田電業JVに決めた。空調設備工事と衛生設備工事は応札者がなく、不調となった。建築、電気、空調の3件はWTO対象となる。
 建築は、予定価格が171億7000万円、調査基準価格は157億9640万円に設定した。3JVが参加し、落札者のほか、大成建設・阿部建設JVは178億5000万円、戸田建設・橋本組JVは200億2000万円で応札した。清水建設・旭建設JVは技術評価点で3位だったが、ほかの2JVが予定価格を超過したため、落札者となった。
 電気は2JVが参加した。落札者のほか、フィデス・小峯電業JVが25億7600万円で応札した。予定価格は27億5000万円、調査基準価格は25億3000万円。
 概要は、老朽化した県立図書館と県文書館を集約したRC一部S造3階建て延べ1万8763㎡の新千葉県立図書館・県文書館複合施設とS造平屋建て158㎡の駐輪場の建設。工期は2028年11月30日まで。
 実施設計によると、新施設は、利用エリアと業務・保存エリアを明確に区分するレイアウトで、上空から見ると丸みを帯びた六角形の形状となっている。設計は日本設計が担当した。収蔵能力は約270万冊。29年度の開館を目指す。
 建物本体の高断熱化や庇(ひさし)による日射負荷低減、環境負荷に配慮した電気・機械設備の導入などでライフサイクルコストの低減を図り、ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)Ready相当を目指す。
 建設地は、県立青葉の森公園(千葉市中央区青葉町)のうち北側の「はらっぱ」付近1万8500㎡。
 応札状況は次のとおり((1)技術評価点(2)入札額・税別(3)評価値)。
 〈建築〉
 ▽清水建設・旭建設JV=(1)140.74(2)159億7700万円(3)8.8089▽大成建設・阿部建設JV=(1)144.444(2)178億5000万円(3)8.0921▽戸田建設・橋本組JV=(1)150(2)200億2000万円(3)7.4925。
 〈電気〉
 ▽雄電社・会田電業JV=(1)150(2)26億円(3)5.7692▽フィデス・小峯電業JV=(1)112.5(2)25億7600万円(3)4.3672。