清水建設は、長崎市の端島(軍艦島)で、木造仮設現場事務所「シミズサイクルユニット2」の建設に着手する。建築物を島内で新設するのは半世紀ぶり。アクセス困難な場所での施設整備・運用技術の開発が目的で、現地資材・廃材を活用した施設を整備し、技術の有効性を検証する。施設整備・運用などに関する市との立地協定を15日に結んだ。 =関連8面
施設規模は木造平屋建て52㎡。世界遺産の構成資産のため地下掘削ができないことから、現地の砕石を再利用した蛇籠基礎の上に軽量木質パネルなどを使って人力で組み立てる。在来軸組工法、パネル工法を採用する。約2500回以上連続使用できる循環式トイレも備える。建設費は2500万-3000万円程度。11月中旬の着工、12月の完成後、2026年3月から約2年間の運用を予定している。
14日には報道陣を招き、生産技術本部の香田伸次特別理事建築技術担当らが現地の建設予定地を案内した。香田特別理事は循環式トイレなどの設備について「被災地などの施工条件が厳しい環境はもちろん、通常の現場でも環境改善につながる」と説明し、「実証性が確認できれば大規模プロジェクトなどに導入したい」と展望を語った。
設計を担当した生産・研究施設設計部1部の山田徹グループ長は「従来のユニットはCLT(直交集成板)パネルなどを使うため、地場企業にとって資材調達や施工難度の課題があった。どこでも・誰でも施工できるよう、入手しやすい木材や従来工法を採り入れた」と説明した。
このほか、島内の建築物の外観・室内を撮影した点群データを基に、デジタルツインの利活用などにも取り組む。
施設規模は木造平屋建て52㎡。世界遺産の構成資産のため地下掘削ができないことから、現地の砕石を再利用した蛇籠基礎の上に軽量木質パネルなどを使って人力で組み立てる。在来軸組工法、パネル工法を採用する。約2500回以上連続使用できる循環式トイレも備える。建設費は2500万-3000万円程度。11月中旬の着工、12月の完成後、2026年3月から約2年間の運用を予定している。
14日には報道陣を招き、生産技術本部の香田伸次特別理事建築技術担当らが現地の建設予定地を案内した。香田特別理事は循環式トイレなどの設備について「被災地などの施工条件が厳しい環境はもちろん、通常の現場でも環境改善につながる」と説明し、「実証性が確認できれば大規模プロジェクトなどに導入したい」と展望を語った。
設計を担当した生産・研究施設設計部1部の山田徹グループ長は「従来のユニットはCLT(直交集成板)パネルなどを使うため、地場企業にとって資材調達や施工難度の課題があった。どこでも・誰でも施工できるよう、入手しやすい木材や従来工法を採り入れた」と説明した。
このほか、島内の建築物の外観・室内を撮影した点群データを基に、デジタルツインの利活用などにも取り組む。