静岡県は、メイン野球場の整備などを計画する遠州灘海浜公園篠原地区の利活用提案を公募した結果、建設企業３社や不動産・開発・設計グループ２者など計９者から提案を受けた。メイン球場の規模・構造については、県がこれまで検討してきた１万３０００人収容屋外型、２万２０００人収容の屋外型とドーム型に加えて、１万３０００人収容小規模ドーム型の提案があった。
　メイン球場のコスト縮減策では、ドーム型について屋根スパンの短縮や最新の空調技術、太陽光発電などの導入提案があったが、規模・構造が決まってないため、縮減額や縮減割合の具体的な提案はなかった。
　公園内に導入する機能は、実現性の検証のないアイデアベースの提案として、ランニングステーションやトレーニング施設、キャンプ場、アーバンスポーツエリアなどの意見が寄せられた。
　事業スキームは、ＢＴＯ（建設・譲渡・運営）方式、ＤＢＯ（設計・建設・運営）方式、ＤＢ（設計施工一括）方式、従来方式、コンセッションなど幅広い意見があった。
　浜松市中央区篠原町にある同地区（敷地面積３６.２ha）では、スポーツなどの活動拠点となる公園整備を検討している。基本計画によると、メイン球場１施設とサブ球場２施設、屋内運動場などを整備する。事業手法はＰＦＩのＢＴＯ方式で最適な整備パターンを検討している。設計・施工には約５－７年間、管理・運営は約１５年間を見込んでいる。