牧之原萩間工業用地造成南工区が着工/スズキの相良工場を拡張 | 建設通信新聞Digital

11月15日 土曜日

中部・北陸

牧之原萩間工業用地造成南工区が着工/スズキの相良工場を拡張

加藤副社長
小野専務
【次世代モビリティー/研究開発施設に活用/施工=熊谷JV】
 静岡県企業局と牧之原市、スズキの3者が協定を結んで実施している牧之原萩間工業用地造成事業のうち、用地取得が完了した南工区の造成工事が本格着工した。13日に現地で施工を担当する熊谷組・前田建設工業・林工組JVが安全祈願祭を開いた。関係者ら約70人が出席し、工事の無事完成を祈った。 神事では、柳川典之県企業局長、杉本基久雄市長、スズキの加藤勝弘取締役副社長が鎌(かま)入れ、設計を担当する不二総合コンサルタントの牧田敏明社長が鍬(くわ)入れ、熊谷組の小野哲男取締役兼専務執行役員土木事業本部長が鋤(すき)入れを行い、関係者らが玉串をささげた。
 神事後、柳川局長、杉本市長のあいさつに続き、加藤副社長が「これから完成する施設を通じて持続可能な社会の実現に貢献し、地域の皆さんとともに成長したい」と述べた。小野専務は「品質の確保を徹底して無事故・無災害で工期内で完成し、皆さんの期待に添えるよう一丸で取り組む」と話した。
 南工区では、東萩間ほかの敷地約19haを造成する。工期は2030年3月15日まで。
 同事業の工業用地はスズキ相良工場を拡張するため、同工場西側隣接地に整備する。全体面積は約47haで、概算事業費は約140億円。32年度ごろの完了を目指す。造成完了後は、同社が用地を取得する予定だ。EV(電気自動車)化や自動運転などの次世代モビリティー研究開発施設やテストコースを設ける。

 長田佳之作業所長(熊谷組)の話 「品質にこだわり、無事故・無災害で完成させる」