YKKは、パナソニックグループの建築資材・住宅設備事業を買収する。パナソニックホールディングス(PHD)と、パナソニックハウジングソリューションズ(PHS)の株式譲渡契約を17日に結んだ。YKKグループで建材事業を担うYKKAPとPHSを合わせた売上高は1兆円を超える。両社によると、建材部門で国内トップのシェアになる。2026年3月末の譲渡手続き完了を目指す。海外事業の強化などを進める。 PHDがグループ内で建築資材・住宅設備事業を展開している連結子会社や合弁会社の事業・資産などをPHSに集約した上で、YKKが設立する中間持ち株会社がPHDからPHSの株式80%を取得する。PHDは20%の保有を続け、26年4月からはYKKとPHDが協働でPHSの事業経営を行う体制とする。
27年4月以降、YKKAPも中間持ち株会社の下に入る。17日の会見でYKKAPの堀秀充会長は、窓や外装などの「屋外」に強いYKKAPと、水回りなどの「屋内」に強いPHSが中間持ち株会社の下で連携することにより、中間持ち株会社が「豊富な商材をフルラインアップで提供する総合建築資材メーカーになる」と胸を張った。
今後は、YKKAPとPHSが連携して海外事業を強化する。米国、インド、アジアは今後も建設投資が期待できるとして、ニーズに合わせた戦略的な生産と商品を迅速に提供する。温水洗浄便座を始めとするPHSの商材と、YKKAPが保有する販売網や拠点などを掛け合わせて展開する考えで、堀会長は「海外にはチャンスがある。大きく展開していきたい」と力を込めた。
ものづくり技術の融合により、新たな価値や商材も創出する。両社には幅広い領域でノウハウ、知的財産があることから、多数のテーマで研究や商品開発を進める。具体的には、建築省力化、創エネ省エネソリューション、レジリエンス住宅ソリューションなどの提供を検討する。
25年3月期の売上高は、YKKAPが5616億円、PHSが4795億円で計1兆0411億円。海外事業の拡大などにより、35年に1兆5000億円を目指す。
27年4月以降、YKKAPも中間持ち株会社の下に入る。17日の会見でYKKAPの堀秀充会長は、窓や外装などの「屋外」に強いYKKAPと、水回りなどの「屋内」に強いPHSが中間持ち株会社の下で連携することにより、中間持ち株会社が「豊富な商材をフルラインアップで提供する総合建築資材メーカーになる」と胸を張った。
今後は、YKKAPとPHSが連携して海外事業を強化する。米国、インド、アジアは今後も建設投資が期待できるとして、ニーズに合わせた戦略的な生産と商品を迅速に提供する。温水洗浄便座を始めとするPHSの商材と、YKKAPが保有する販売網や拠点などを掛け合わせて展開する考えで、堀会長は「海外にはチャンスがある。大きく展開していきたい」と力を込めた。
ものづくり技術の融合により、新たな価値や商材も創出する。両社には幅広い領域でノウハウ、知的財産があることから、多数のテーマで研究や商品開発を進める。具体的には、建築省力化、創エネ省エネソリューション、レジリエンス住宅ソリューションなどの提供を検討する。
25年3月期の売上高は、YKKAPが5616億円、PHSが4795億円で計1兆0411億円。海外事業の拡大などにより、35年に1兆5000億円を目指す。













