さいたま市/食肉市場移転は断念/見沼区道の駅 25年度内に計画策定 | 建設通信新聞Digital

11月23日 日曜日

関東・甲信越

さいたま市/食肉市場移転は断念/見沼区道の駅 25年度内に計画策定

 さいたま市は、見沼区の「さいたま市『道の駅』整備計画」の素案を公表した。2021年3月の基本計画策定時は、食肉市場との連携を想定していたが、事業費の上昇などを理由に食肉市場の移転再整備を中止したため、道の駅単独の事業として進めていく考えだ。
 事業対象地は、宮ヶ谷塔4の敷地面積約5.1ha。市ならではの強みを生かし、地域・文化・人がつながり、交わることで、新しい価値を生み出す「SAITAMA Hub」をコンセプトとする。
 道の駅の基本機能である「休憩・情報発信機能」に加え、地域センター型機能の「さいたま農業・地域振興ハブ」と「防災拠点」、ゲートウェイ型機能の「東日本⇔首都圏ハブ」や「グローバル交流拠点」「環境・スポーツハブ」の6機能を備える。
 地域振興施設として、市の農産物や加工品、東日本地域の特産品を販売する物販施設(規模約1800㎡)やレストラン、キッズスペース、屋内広場(ガレリア)などを設ける予定だ。
 概算事業費は約147億円を見込む。事業手法は、PFIのBTO(建設・譲渡・運営)方式、DBO(設計・建設・運営)方式などを中心に検討する。民間活力や補助金などをフル活用することで、整備費を抑制し、市の財政負担の軽減に努めていくとしている。
 25年度内の計画策定後、26-28年度にかけて用地取得、27-28年度にPFI等導入可能性調査を行う。
 従来手法の場合、29-30年度に基本・実施設計を進め、31年度に事業者を選定する。PFI等手法の場合は、29-30年度にPFIアドバイザリー業務、30-31年度に基本・実施設計を進める。32-33年度の建設工事、同年度後半以降の開設を目指す。