主要ゼネコンを中心に施工ロボットやIoT(モノのインターネット)アプリケーションの開発・普及を進める「建設RXコンソーシアム」の活動成果が実現場へと広がっている。昨年設置した実用化推進委員会で、実用化検証第一号に「照度測定ロボット」を選定した。レンタル会社を通じた提供が10月からスタートし、11月には実現場に導入する。初期段階の現場への導入コストを下げるため、コンソーシアムによるレンタル費用の補助も実施。コンソーシアム全体の体制面では組織自体の法人化の検討にも着手しており、建設業界の共創基盤として着実に歩みを進めている。 照度測定ロボットは各種搭載センサーにより自律走行と障害物検知・回避が可能。パソコンやタブレット端末でスタート位置、測定点などを入力のみで設定でき、測定結果の帳票は現場管理アプリとの連携によって自動作成される。従来手法では2人一組の測定・記録作業に60分程度、帳票の作成に2時間超かかっていたケースが、ロボットを使用すれば図面作成などの準備時間を含めても半分程度まで短縮できる。
建築物の照度測定自体は比較的単純な作業だが、近年の建物の大型化により、その負担は大きくなっている。また、測定は竣工前に集中し、特に照度の測定は日が落ちてからの夜間作業となるため、時間外労働が多くなってしまうことが課題だった。
実用化検証第1号への選定を受け、照度測定ロボット分科会は「設備検査ロボット分科会」へと発展。開発したロボットをベースに照度以外の測定の自動化などを検討している。温度や音響、振動など建物に求められる要素や水準は近年、高まっていることからさまざまな視点から検討を深める。
同分科会をはじめとする開発成果は、25日から東京都港区の品川インターシティホールで2日間にわたって開く「建設RXコンソーシアムエキシビション2025」で展示予定だ。加えて、協力会員などの74社の技術も一堂に紹介する。今年、300社を突破した会員同士を中心とした交流でさらなる発展を目指す。
建築物の照度測定自体は比較的単純な作業だが、近年の建物の大型化により、その負担は大きくなっている。また、測定は竣工前に集中し、特に照度の測定は日が落ちてからの夜間作業となるため、時間外労働が多くなってしまうことが課題だった。
実用化検証第1号への選定を受け、照度測定ロボット分科会は「設備検査ロボット分科会」へと発展。開発したロボットをベースに照度以外の測定の自動化などを検討している。温度や音響、振動など建物に求められる要素や水準は近年、高まっていることからさまざまな視点から検討を深める。
同分科会をはじめとする開発成果は、25日から東京都港区の品川インターシティホールで2日間にわたって開く「建設RXコンソーシアムエキシビション2025」で展示予定だ。加えて、協力会員などの74社の技術も一堂に紹介する。今年、300社を突破した会員同士を中心とした交流でさらなる発展を目指す。













