東京都都市整備局、新橋駅周辺で基盤整備方針案/交通結節機能を強化/回遊性高め滞留空間拡充 | 建設通信新聞Digital

12月18日 木曜日

関東・甲信越

東京都都市整備局、新橋駅周辺で基盤整備方針案/交通結節機能を強化/回遊性高め滞留空間拡充

対象区域
 東京都都市整備局は、「新橋駅周辺基盤整備方針(案)」を取りまとめた。都心に位置する立地特性や周辺地域の開発などを踏まえ、整備の方向性には「交通結節機能の強化・拡充」「歩行・滞留空間の拡充」の2項目を設定した。虎ノ門、新虎通りや内幸町、銀座など各方面への歩行者動線を拡充して回遊性やバリアフリー機能を高めるほか、縦方向の乗り換え動線を拡充する「トランジットコア」の整備により、多様な交通手段が乗り入れる都心の都市交通のハブ機能を整える。 同駅周辺では、駅やバス・タクシー利用者を受け入れる滞留空間や歩道幅員の不足、乗り換え利便性の低さなどが課題となっている。
 これらを踏まえ、銀座線改札口の変更や通路の一部拡幅、乗り換え動線の新設などを進める。地下鉄・JR・ゆりかもめなど縦方向の往来を想定するトランジットコアは駅の西口・東口双方で整備し、バス・タクシーやパブリックスペースなどを含めた乗り換え利便性を高め、既存動線からの分散による混雑解消も目指す。
 滞留空間拡充に向けては、SL広場と桜田公園の再整備、東口歩行者広場、烏森口広場の新設なども実施する見通し。
 都は、2021年に「新橋駅周辺基盤整備方針検討会」を設置。同駅東口・西口の両地区で検討が進む再開発の連携、駅周辺の都市基盤の充実・強化に向けた指針を検討してきた。
 基盤整備方針の実現に向けては、両地区のほか、虎ノ門や内幸町一丁目での諸開発といった多様なまちづくりとの連携を図る。羽田空港アクセス線や東京BRTなどの整備も視野に、各エリアと接続する玄関口としての役割強化を進めていく。
 今後は、同方針や関連ガイドラインなどを踏まえて、具体的なまちづくりの計画を「(仮称)新橋駅周辺地区まちづくりガイドプラン」としてまとめる予定だ。