新たな成田空港構想/新貨物地区で基本計画/2月4日まで登録受付/NAA | 建設通信新聞Digital

12月22日 月曜日

関東・甲信越

新たな成田空港構想/新貨物地区で基本計画/2月4日まで登録受付/NAA

 成田国際空港会社(NAA)は、「新しい成田空港構想」で計画している新貨物地区のマスタープラン策定に着手する。19日、「『新しい成田空港』構想新貨物地区マスタープラン策定業務」の企画競争を公告した。エントリーシートなどは2026年2月4日まで受け付け、10日に応募資格審査結果を通知し、提案書を同年3月10日まで受け付けて18日のプレゼンテーションを経て、23日に選定結果を通知する。委託概算額は3億3000万円(税込み)。
 参加資格は、建築関係コンサルタントか土木関係コンサルタントに登録している単体か3社以内のJV。単体かJVの代表者は、過去20年以内に、延べ5000㎡以上の貨物施設か延べ1万㎡以上の物流施設の新築・増築の計画策定業務か基本設計、または貨物施設・物流施設・工場のいずれかを含む20ha以上の都市計画法に基づく開発行為の計画策定業務の実績があることなど。
 新たな成田空港構想では、新貨物地区について、最高水準の物流効率性を追求し、空港隣接地と一体的運用や首都圏中央連絡自動車道(圏央道)とのスムーズなアクセスが可能な施設を目指すとしている。規模は、ステップ1-2完了時で延べ16万5000㎡(うち作業エリア13万8000㎡)、年間取扱能力280万tとし、ステップ3完了時に延べ20万㎡(うち作業エリア16万㎡)、年間取扱能力350万tとし、30年代初頭の新貨物地区共用を目指している。ステップ2までの事業費は旅客施設・貨物施設を合わせて8000億円程度。
 マスタープラン策定業務では、貨物上屋、フォワーダー施設、代理店ビル、棟間搬送用立体通路、CIQ(税関・出入国管理・検疫)合同庁舎の施設計画、建築設備計画、環境配慮のほか、地区内構内道路や圏央道IC・空港隣接地との接続計画、エネルギー施設計画、電力・熱源・衛生、経路計画、雨水処理計画、共同溝計画などをまとめる。履行期限は27年8月20日まで。