三菱重工業とエクシオグループは、二相式ダイレクトチップ冷却(二相式DLC)方式の画像処理半導体(GPU)サーバーを共同で構築し、エクシオグループが保有するデータセンター(DC)で国内初の商用利用を始めた。生成AI(人工知能)の普及でGPUの高熱化が課題となる中、主流の空冷方式より効率的に冷却できる。
エクシオグループが自社保有のDCに三菱重工業の二相式DLCを採用した。液体と気体の冷媒を循環させるコールドプレートをGPUチップ上に設置し、GPUが発する熱を直接奪う仕組みだ。
二相式DLCは、ヒートシンクで冷却する空冷方式とは桁違いに熱伝達率が高いため、1000-1400ワット級の高熱を発する最新GPUを十分に冷やすことが可能。これにより、GPUの安定稼働とシステム全体の故障リスク低減を実現する。
単相による水冷方式では万が一の漏水時にサーバーを損傷させるリスクがあったが、二相式DLCは電気を通さない絶縁性冷媒が安全性を確保し、漏水しても電気回路のショートを防げるため、サーバーなど高価なIT機器を損傷させない。
さらに、サーバー内の大型ファンの出力を削減できる。これにより、DCのエネルギー消費と環境負荷を低減し、運用コストとカーボンフットプリントを抑制する。
両社は今後、二相式DLCを採用したGPUサーバーの構築・運用技術の蓄積を進める。拡大が続く大規模DCの需要に対して、高信頼かつ環境負荷を抑えたDC設備のワンストップソリューションを提供し、IT分野のグリーントランスフォーメーションを推進するとしている。
エクシオグループが自社保有のDCに三菱重工業の二相式DLCを採用した。液体と気体の冷媒を循環させるコールドプレートをGPUチップ上に設置し、GPUが発する熱を直接奪う仕組みだ。
二相式DLCは、ヒートシンクで冷却する空冷方式とは桁違いに熱伝達率が高いため、1000-1400ワット級の高熱を発する最新GPUを十分に冷やすことが可能。これにより、GPUの安定稼働とシステム全体の故障リスク低減を実現する。
単相による水冷方式では万が一の漏水時にサーバーを損傷させるリスクがあったが、二相式DLCは電気を通さない絶縁性冷媒が安全性を確保し、漏水しても電気回路のショートを防げるため、サーバーなど高価なIT機器を損傷させない。
さらに、サーバー内の大型ファンの出力を削減できる。これにより、DCのエネルギー消費と環境負荷を低減し、運用コストとカーボンフットプリントを抑制する。
両社は今後、二相式DLCを採用したGPUサーバーの構築・運用技術の蓄積を進める。拡大が続く大規模DCの需要に対して、高信頼かつ環境負荷を抑えたDC設備のワンストップソリューションを提供し、IT分野のグリーントランスフォーメーションを推進するとしている。











