横河ブリッジホールディングス/ビーアールを買収/"鉄の王者"コンクリへ参入 | 建設通信新聞Digital

2月13日 金曜日

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横河ブリッジホールディングス/ビーアールを買収/“鉄の王者”コンクリへ参入

 鋼橋国内最大手がコンクリート分野への本格参入を決めた。横河ブリッジホールディングス(HD)は4日、プレストレスト・コンクリート(PC)橋梁大手のビーアールHDの買収を同日の取締役会議で決めたと発表した。横河グループが得意とする国内鋼橋工事は、新設工事量が過去最低水準で停滞している。床版取り替え工事など維持・保全分野に強みを持つビーアールHDを取り込み、増え続ける橋梁メンテナンス需要に活路を見いだすのが狙いとみられる。 4日の終値357円に約48%のプレミアを付け、1株530円で買い付ける。完全子会社化を目指し、5日から3月23日まで応募を受け付ける。2965万9800株(所有割合の65.15%)以上の応募があれば、買い付けを実施する。全株式取得に成功した場合の買収額は約241億円。
 横河ブリッジHDの発表によると、当初はビーアールHD側にアライアンスを提案していたが、その後にシナジー効果の最大化を狙い、買収方針に転換した。株式公開買い付けの条件を巡っては、当事者間で複数回の協議を重ねており、ビーアールHD側は提案に合意しているという。
 ビーアールHDは02年設立。PC橋梁工事やコンクリート二次製品製造を生業(なりわい)として、25年3月期の売上高は約408億円。PC橋梁新設工事の減少、社会インフラの老朽化を念頭に近年、補修・補強分野を強化していた。
 対する横河ブリッジHDの25年3月期売上高は約1600億円で、国内橋梁のトップメーカー。ただ、主戦場としてきた鋼橋新設工事の事業環境はPC橋梁の場合と同様、事業量が減少傾向にある。とりわけ近年は過去最低水準の落ち込みが続いており、希少案件の取り合いで、競争が激化している。
 国内の鋼橋主要メーカーが加盟する日本橋梁建設協会(川田忠裕会長)によると、正会員31社の国内鋼道路橋の重量ベース受注量は、24年度は12万5968tで過去最低を更新。25年度に至っては上期末で約2万2000tとなり、減少傾向に拍車がかかっている。
 横河ブリッジHDの高田和彦社長は昨年末の本紙取材に「現在は鋼橋を中心に事業を展開しているが、保全ではコンクリート橋が多い。コンクリート橋への対応や塗装更新など、これまでサイドビジネスという位置付けで取り組んできた橋梁関係の分野を、もっと広げていこうと模索している」と説明した上で、「生き残っていくためには、事業領域の拡大が必要だ」と話していた。