能登半島地震による河道埋塞で浸水被害が発生した石川県輪島市熊野町の河原田川で行われていた直轄権限代行による復旧工事が完成した。所管する北陸地方整備局能登復興事務所として今回初の復旧完了現場となる。のり面対策などの砂防工事は継続する。2日に現地で同局と県、市の各代表者が完成状況を確認した。
熊野地区の同河川では、2024年元日の地震による土砂崩落で河道埋塞が発生し上流部の家屋や道路が浸水した。これを解消すべく速やかに応急工事が行われ、崩落土砂の撤去や迂回(うかい)水路の整備を進めることで1月内に上流部の家屋浸水を解消した。同年11月からは本復旧工事として護岸工事に着手し、現地に小型のコンクリートプラントを設置するなどして昼夜施工を実施。26年5月末までの完了にこぎ着けた。
同地区では砂防事業も同時展開しており、遠隔操縦のロッククライミングマシーンによる土砂崩落箇所ののり面対策なども行っている。施工は25年度まで鹿島が担当。26年度は熊谷組・石田工業地域維持型JVが担当している。
同日行われた現地立会には北出一雅能登復興事務所長、能登茂和石川県奥能登土木事務所長、坂口茂輪島市長が出席し、北出所長が護岸工の完成状況などを説明した。坂口市長は「住民の方々から不安の声が寄せられていたが、出水期前に完成してもらい、とてもうれしく思う」と謝辞を述べた。これを受け北出所長は、新技術を積極的に活用して早期復旧を図ったことなどを紹介した上で、「今後も市民の方々に安心していただける治水対策の推進に決意を新たにした」と力を込めた。
