鉄道網が張り巡らされた都市部では、ラッシュ時間帯などで渋滞の原因にもなる踏切の存在が長年の課題だ。中には「開かずの踏切」と呼ばれるほど、問題視されるものもある◆東京都は20年以上前に策定した「踏切対策基本方針」の改定案をまとめた。連続立体交差事業などにより踏切は減少傾向にあるが、今回の改定でより具体的な対策の具現化を目指す◆踏切解消の効果は、単なる渋滞の緩和にとどまらない。救急車など緊急車両の通行確保や避難路の寸断を防ぐ「防災力の向上」も期待される◆人や車の流れも円滑になり、新たな人の流れやにぎわいが生まれやすくなる。ハード面だけでなく、その先にある「安全で歩きやすい持続可能なまち」をどう描くか。方針改定は、東京の未来の姿を再設計する重要な一歩となるはずだ。
