安藤ハザマは、フュージョンエネルギー(核融合)スタートアップ(新興企業)のHelical Fusion(ヘリカルフュージョン、東京都中央区、田口昂哉代表取締役CEO)が主導する「ヘリックス計画」の公式パートナーとして、建設業界で初めて参画した。両社は6日に東京都内で記者会見を開き、安藤ハザマの国谷一彦社長は「ヘリカルフュージョンの明確なマイルストーンに共感し、計画の実現に向けて全力で支える」と述べた。
Helical Fusionが採用する日本独自の核融合炉形式「ヘリカル方式」は、国立大学や国立研究機関で約70年にわたり研究開発が進められてきた技術で、商用発電所に適した方式として期待されている。
同社は4月、2030年代の商用発電所実現を目指す「ヘリックス計画」の推進に向け、資本・業務両面で連携する企業を対象とした公式パートナー制度を創設。安藤ハザマは、ニチアス、長谷虎紡績、瀬野汽船に続く4社目の公式パートナーとなった。
両社は6日、発電初号機「Helix KANATA」の建設に向けた基本合意書を締結した。今後、建設に関する技術的な検討や協力体制の構築を進める。
国谷社長は、「単に出資して外から応援するのではなく、社会実装に向けて当社の知見、技術、資源を最大限に投入し、計画の実現を支えていきたい」とし、同社の免震設計や放射線遮蔽(しゃへい)の技術、多様な発電所建設実績などを生かす考えを示した。
世界各国で核融合発電の基盤技術の開発が本格化する中、日本政府も核融合を「成長戦略17分野」の一つに位置付け、産業育成を後押ししている。Helical Fusionの統合実証施設「Helix HARUKA」は、30年前後の稼働を目指している。

