東京商工リサーチが8日に公表した、2026年上期(1-6月)全国企業倒産状況で、建設業の倒産件数が前年同期比5.8%増の1026件と、5年連続で前年同期を上回ったことが分かった。上期としては2014年以来、12年ぶりに1000件を超えている。負債総額は20.0%増の1029億6400万円。このうち「物価高」を要因とする倒産は33.3%増の92件だった。中東情勢に伴う原油やナフサ、シンナーなどの化学製品の供給不足で物価上昇の拡大に加え人件費も上昇していることが影響している。
物価高倒産は、仕入れコストや資源・原材料が上昇する一方で、価格上昇分を価格転嫁できなかったことにより倒産した企業倒産(負債1000万円以上)を対象とする。全産業では27.6%増の439件となり、これまで最多だった24年同期の375件を上回り過去最多を大幅に更新した。6月単月では23.3%増の74件で、25年12月から7か月連続で前年同月を超えている。
このうち建設業の上期物価高倒産は、業種別でサービス業の117件に次ぐ水準だった。業種分類別には、総合工事業が14.2%増の48件、職別工事業が90.0%増の38件と、職別工事業の増加が目立つ。
「税金滞納」を要因とする倒産も19.0%増の24件で、サービス業に次ぐ水準となった。資材や人件費が上昇し、収益が悪化したことが要因とみられる。全体では53.6%増の126件で、24年同期(99件)を上回り、上期で初めて100件を超えた。
一方で、全産業の26年上期倒産は、7.1%増の5346件となり、5年連続で前年同期を上回った。上期で5000件を超えたのは14年以来12年ぶりとなった。負債総額は6.3%増の7340億8200万円。
同社によると、円安に加え、中東情勢の悪化で物価高は続く見通しのため、今後も物価高倒産は高水準で推移する可能性が高いという。
税金滞納倒産に関しても、コロナ禍を経て過重債務を抱える企業は新たな資金調達が難しく、税金や社会保険料の納付が重荷になっているケースが多く高水準で推移している。
