国土交通省は、浮体式洋上風力発電施設整備で最適な海上施工方法の確立に向けた技術開発案件7件を採択した。採択案件のうち、浮体式洋上風力建設システム技術研究組合(FLOWCON)は2028年度までの3年間で動揺解析、水理模型実験などによる海上作業基地の施工方法検証や施工判断システムの開発に取り組む。
国交省は4月に技術開発制度を創設。港湾と海上それぞれの施工の効率化・高度化につながる技術開発を公募していた。採択案件には技術開発費を補助し研究を支援する。
採択案件のうち戸田建設と熊本大学は、発破工法と比較して水深の影響を受けない安全な完全非火薬破砕工法を確立するため、パルスパワーの衝撃波を利用した工法を開発する。吉田組と東京繊維ロープは合成繊維ロープとチェーンとのハイブリッド係留の施工方法を確立するとともに、繊維ロープ海底仮置き時の品質影響評価を実施する。五洋建設、東京海洋大学、海上・港湾・航空技術研究所の3者は、高い把駐性や耐震性を備えた経済的なアンカーの設計・施工法を検討する。
採択された技術開発案件と技術開発代表機関は次のとおり。
▽海上作業基地を活用した施工方法=FLOWCON▽基地港湾利用に適した国産リングリフトクレーン生産システム=タダノインフラソリューションズ▽パルスパワー衝撃破砕技術を用いた浮体式洋上風車の海洋底岩盤掘削=戸田建設▽高精度気象・海象予報に基づく作業可否予測システム=気象工学研究所▽繊維ロープを用いた省力化係留施工技術=吉田組▽経済的・高性能アンカリング技術=五洋建設▽基地港湾利用調整システム構築=海上・港湾・航空技術研究所。
