前田建設は、前田製作所の協力を得て道路橋床版更新工事の施工範囲を従来比で最大約2倍に拡大した連結式半断面床版架設機「どすこいガントリー」(特許出願中)を開発した。効率的な施工と半断面施工に対応するコンパクトさを実現したことで、更新工事と交通規制に伴う渋滞の発生抑制につなげる。
高速道路や幹線道路の床版は、老朽化に加えて、凍結防止剤や飛来塩分による劣化、大型車両の通行量増加に伴う疲労などを背景に、大規模な更新工事が増えている。
開発した「どすこいガントリー」(どこでも・すばやく・コンパクトに・いつでも・取替できる架設機)は、2基のメインユニットをロングスパンガータで連結させた。
これにより、従来の床版架設機よりも広い範囲で床版取替の施工ができ、従来機では1回の設置で施工できる床版取り替え枚数が3枚程度だったところ、開発機は1回の設置で5、6枚の床版取り替えが可能だ。
最大機械幅を4000mmに抑えたことで、道路の片側を通行させながら施工を行う「半断面施工(2車線道路の場合は1車線規制)」にも対応。全面通行止めを回避しながら更新工事を進めることができる。
メインユニットは1基ずつトレーラの運搬が可能で、大型クレーンを使用せずにトレーラから自立できるため、1車線内でも安全かつ高速に組み立てられる。機械高さは5800-6500mmまで、上空障害に合わせて機械高さを変更できる。複雑な路面勾配などにも対応した。
10月から、常磐道日立中央IC~日立北IC間の更新工事に導入予定だ。
