【ランドクロスで新たな船出/世界トップ3へ5千億投資】
日立建機は2027年4月1日付で、社名「ランドクロス」への変更や、コーポレートブランド「LANDCROS」への変更を前に、新中期経営計画「LANDCROS2028」を26年度に始動した。30年に世界トップ3入りする強い決意の下、過去最大となる5000億円の成長投資やAI(人工知能)活用、グローバル展開を加速する。成熟する国内で磨いた課題解決力を武器に世界の強豪へ挑む。
--新中期経営計画について
「社名・ブランド変更など環境変化の中で『新しい船出』を成功させる3年間と位置付ける計画だ。30年にグローバルで業界トップ3になるという強い決意の下、売り上げ・利益の拡大にこだわる。重点事業以外に、M&A(企業の合併・買収)や協業などのインオーガニック成長で事業規模を拡大する。安定的に創出するキャッシュと財務レバレッジを戦略的に活用し、3年間で5000億円規模の成長投資を行う」
--成長投資5000億円のインパクトは大きいが
「これほどの投資枠を提示したのは初めてだ。内外に『成長投資する』姿勢を明確にする意図がある。投資は四つの重点領域(北米、中南米、マイニング、部品・サービス)に沿って検討する」
--新ブランドの認知を拡大・浸透させる上での課題は
「認知の難しさは率直に感じている。日立という大きな傘の中で認知されてきた背景があり、一般層では家電の日立と混同される場面もある。一方、建設機械の顧客・代理店には『オレンジ』の建機としてのブランド認知が浸透している。従業員と代理店・顧客には手応えを得ているが、一般層への認知が残る課題だ。SNS(交流サイト)やテレビコマーシャルなども含め、段階的かつ網羅的に全世界で認知度を高める方針だ」
--国内事業の展開は
「国内需要は少子高齢化や安全高度化など社会課題が早く顕在化する成熟市場だと捉えている。だからこそ、教育プログラム、ICT施工、省力化提案など、課題解決力を国内で磨き世界へ展開したい。レンタルも適切に進め、シェアを広げる」
--AIの活用について
「機械が良くなければAIを搭載しても意味がない。操作性が良ければ作業回数が減り燃費にも効くため、ここは強みとして譲れない。AIはどう使うかが重要で、パートナーと組んで取り組む。必要ならスタートアップ(新興企業)への投資だけでなく協業も行う。人材面でも『人+AI』を掲げ、AIを使いこなせる人と仕組みの両方を整えていく」
【横顔】
(せんざき・まさふみ)図書館によく通い、幅広いジャンルの本を読む。スポーツも好きで海外出張時には水泳道具を持参し、ホテルのプールで泳ぐことも。
