日鉄興和不動産は10月1日、東京都中央区で開発を進める「(仮称)木挽ビルホテル計画」に着工した。同社が保有する銀座七丁目の社有地を活用し、ホテルブランド「&Here」で初となる上位グレードホテルを開発する。設計監理は三菱地所設計、内装設計は乃村工藝社、施工は熊谷組・住友林業JVが担当。三菱地所設計による意匠性と構造を一体化した先進的な木造設計と、熊谷組の施工技術、住友林業の木造技術・木材調達ノウハウを融合し、日鉄興和不動産で初となる高層ハイブリッド木造ホテルを整備する。
同計画は、国土交通省「令和8年度優良木造建築物等整備推進事業」で先進的な木造技術の普及を目的とする「先導枠」に採択されている。施設規模はS・RC・木造地下1階地上12階建て延べ9742㎡。2029年10月の開業を予定する。
計画では、木と鉄骨を組み合わせた高層ハイブリッド木造建築を採用する。木柱・木梁、CLT(直交集成板)耐震壁、木ブレースなど複数の木造技術を組み合わせ、安全性・耐久性・経済性を確保しながら、都市部で中大規模木造建築を実現する。木鉄ハイブリッド柱や配筋付製材型枠などの木質化技術も導入し、構造方式から施工技術に至るまで多様な技術を組み合わせることで、総使用量350m3を超える木材を利用する。
使用木材は岩手県釜石市の釜石森林組合と連携し、釜石産材の活用を推進。木材利用の拡大による森林循環の促進と地域林業の活性化を図るとともに、ホテル内でも釜石の豊かな自然や文化の魅力を発信し、地域創生への貢献を目指す。

