「災害史上に残るような非常に苦しい経験だったが、『チーム印旛沼』のそれぞれが持てる力を発揮し、実現に至った」。堤防が決壊した印旛沼の緊急復旧工事完了の報告会で、熊谷俊人千葉県知事はこう振り返った◆印旛沼は古くから何度も水害に遭い、江戸時代には3度の工事を実施。大規模な掘割を試みたが、いずれも難航し失敗となった歴史がある◆戦後は、利水工事を主眼とした干拓土地改良が進められ、その後に総合開発事業として1969年に完了。今回の堤防決壊は完了以来、初めてのことだ◆熊谷知事は破堤のメカニズムを究明した上で、今後、被災前より強固な形で本復旧を進める方針を示した。近年の災害では、想定した以上の被害を受けるケースが増えている。気候変動の影響を的確に捉えた見直しが求められている。
