「今日も私は、目的を持って自転車のペダルをこいでいます」。日本新聞協会主催のエッセーコンテストで大学生・社会人部門の最優秀賞に選ばれた作品の一節だ◆作者はインドネシアからの留学生のデア・シェーリアナ・チャンドラさん。新聞配達の苦労とやりがいを作中で語った。海外出身の新聞奨学生による最優秀賞受賞は初という◆日本では約260万人の外国人労働者が働く。とりわけ建設分野では欠くことのできない重要な担い手となっている。故郷を離れて遠い異国で働く彼らの苦労は計り知れない◆毎日疲れ果てる中、配達中に出会った女性から感謝の言葉を伝えられ、チャンドラさんは気付く。「自分の疲れは、誰かの役に立っている証拠なのだ」と。誰(た)がために働き汗が流れるならば、これ以上に尊いことはない。
