公共工事の入札・契約制度は、今世紀に入ってから一気に多様化が進んだ。やはり代表格は、価格以外の要素も評価する総合評価入札だろう◆総合評価もさらに細分化が進み、目的に応じてさまざまな型の総合評価を運用できるきめ細やかな制度に発展した。半面、制度の全容を把握するのも容易ではない◆高速道路会社などが導入する「協議合意方式」は、参考価格を上回る応札でも協議を経て契約できる制度だ。入札不調対策として導入が進んでいる。しかし、ふたを開けてみれば、大半の応札者が低価格入札だったという皮肉なケースもある◆制度を整えれば、狙いどおりの効果が得られるとは限らない。過去には、総合評価を逆手にとった官製談合が摘発されたこともある。入札契約の多様化と適正な運用は車の両輪だ。
