東京都渋谷区は、渋谷駅と周辺市街地をつなぐ歩行者ネットワークの形成や、広域交通結節機能の強化などを図るため、「ネクスト渋谷桜丘地区」の都市計画の素案を公表した。「ネクスト渋谷桜丘地区の開発計画」によると、敷地約1万6400㎡をA、B、Cの3街区に分け、総延べ約24万3200㎡の施設を整備する。2030年度に着工し、36年度の竣工を予定する。
A街区の敷地面積は約1万1700㎡。施設の規模は地下2階地上35階建て延べ約18万6500㎡で、主要用途は事務所、店舗、ホール、産業支援施設、バスターミナル、駐車場などを備える。最高高さは約180m。
B街区は、敷地面積約1100㎡、施設は地下1階地上17階建て延べ約1万1300㎡で、教育施設、店舗、駐車場などを整備する。最高高さは約90m。C街区は、敷地面積約3600㎡で、地下1階地上26階建て延べ4万5400㎡規模の施設を建設する。住宅、事務所、ホテル、店舗、駐車場などを備える。最高高さは約120m。
整備方針は、「人と文化の往来を強化する交通結節」「国際競争力強化に資する音楽産業・文化の強化・発信」「渋谷カルチャーが生まれる強烈な地域性を持った『広場』」「地域の防災力向上と環境負荷低減の取り組み」とする。
駅と周辺をつなぎ、広げる歩行者ネットワークを整備するほか、渋谷の広域交通機能を強化するバスターミナルを3バース整備する。
音楽分野の人材育成のための産業支援施設、音楽産業や文化を発信するスタンディング2000人規模のホールを整備するほか、既存ストックの利活用による渋谷カルチャーの維持・創出などを行う。来街者を引きつける桜の景色、界わい性を生む地形と路面のにぎわい、渋谷カルチャーの創出・発信の場となる広場を整備し、地域の防災力向上、環境負荷低減の取り組みも行う。
地域のシンボルである桜並木を継承・発展させるとともに、地上と歩行者デッキ上にさくら広場やさくら並木を整備する。さくらは現在の29本から、40-50本に増やす。
渋谷駅周辺では、2012年の渋谷ヒカリエ開業を皮切りに複数の開発事業が進んでおり、都市基盤整備を含めた渋谷駅周辺地区の大規模な再編が行われている。18年にはネクスト渋谷桜丘地区再開発準備組合を設立し、今年5月には国家戦略特区にエントリーした。
7月には「渋谷区への提案書~ネクスト渋谷桜丘地区~」を区に提出し、都市計画と再開発事業の具体化を進める。今後、国家戦略特区の枠組みを活用し、桜丘地区地区計画の変更、ネクスト渋谷桜丘地区第一種市街地再開発事業、自動車(バスターミナル)の変更手続きを進める。
素案に関する意見交換会は30日、渋谷区文化総合センター大和田で午後6時30分から8時まで開く。インターネット配信は11月9日まで受け付ける。
