仙台市東部の住宅地に建つ『宮城野の家』。建築家で芝浦工大特任准教授の岡野道子氏(岡野道子建築設計事務所代表)が独立後、初めて手掛けた新築住宅だ。「将来的に計画道路に面する土地で、近隣は新たに刷新されつつある住宅が密集している」敷地条件にあって、2階部分を周囲からセットバックして光を取り入れている。「白い空間が光を溜め、吹き抜けを介して1階へと光を注ぎ込む。1階のキッチン、リビング、和室、寝室は、中央のコアの廻りにコの字型のひとつながりの空間のため、光が回り込む。プライベートな空間に近づくにつれ屋根高さが低くなり奥性が生まれている」と岡野氏。
「雲の流れによって穏やかに室内の明るさが変化し、自然との間のグラデーショナルな緩衝空間が生まれた」という、時の移ろいも暮らしを彩る明るく快適な住環境を創出している。

▽建設地=仙台市宮城野区
▽規模=木造2階建て延べ105.60㎡
▽敷地面積=211.57㎡
▽竣工年月=2018年9月
▽設計=〈意匠〉岡野道子建築設計事務所、〈構造〉オーク構造設計、〈木架構製作〉シェルター