【大林道路】クラウド環境で使用する工事日報システムを開発 業務の効率化と残業削減に貢献 | 建設通信新聞Digital

9月21日 土曜日

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【大林道路】クラウド環境で使用する工事日報システムを開発 業務の効率化と残業削減に貢献

 大林道路は、クラウド環境で使用する工事日報システムを開発し、全国の事業所で運用している。生産性向上や働き方改革の一環で、従来は手書きだった工事日報を電子化することで、工事担当者と事務担当者の業務を大幅に効率化することを目的としている。2018年11月に全国で一斉に導入し、現在まで順調に運用しており、残業時間の削減や「直行直帰制度」の実行促進、作業の効率化などに貢献している。
 同システムは、従来A3サイズの用紙に手書きで記入し管理していた工事日報を電子化するもの。各工種・作業内容は工事予算書システムなどの社内システムから自動取得する機能が搭載されており、また安全指示事項・使用材料・使用機械・作業資格など繰り返し入力する項目はドロップダウン形式で容易に選択入力できるようにすることで、入力作業を大幅に省力化している。
 作業開始前に現場内で作業内容が変更または追加があり、安全指示事項などの変更が必要となるケースでは、その場でタブレット端末に情報を入力して協力会社の職長に説明することが可能となっており、指示確認のサインもその場でタブレットに入力できるため、タイムリーに作業指示を伝達し記録に反映できる。
 各種工数集計の自動作成による現場担当者の残業時間削減や、事務担当者の工事日報確認作業の大幅な時間短縮とペーパーレス化などの効果もある。また、工事日報を営業所に持ち帰る必要がなくなったため、「直行直帰制度」の実行にも貢献している。上司の確認・承認ルートを設定することで、承認手順の厳格化など手書き作成では難しい管理も可能となった。
 同システムを使っている工事担当者からは「工事予算書システムのデータを使用するので工種や細目等を正確に工事日報に反映し管理できるようになり、工数集計も自動作成され、二度手間がなくなった」「過去の工事日報がタブレット端末で即座に見られるので、以前の情報を調べやすくなった」などの意見が寄せられている。今後も、現場からの要望事項を反映してシステムを改善することで、より便利なシステムに改良していく。

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