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【ハイパーカミオカンデ】水槽支持架構工事、126億円で熊谷組に/東大

関連する「東京大学(岐阜県神岡)ハイパーカミオカンデ(水槽及びPMT支持架構等)設計業務(令和4年度)」は日建設計が担当


 東京大学は、WTO対象の「東京大学(岐阜県神岡)ハイパーカミオカンデ(水槽及びPMT支持架構等)工事」を一般競争入札した結果、126億2000万円(税別、以下同)で熊谷組に決めた。3社が参加し、8月8日に開札した。予定価格は144億1920万円だった。

 概要は、ステンレス水槽(内径約68m、高さ約72m)や光センサー(PMT)の支持架構などの設置、PMTなどの取り付け。工期は2027年6月30日まで。工事場所は岐阜県飛騨市神岡町鹿間。

 同工事は、ECI(施工予定技術者事前協議)方式の技術提案・交渉方式(技術協力・施工タイプ)を適用していたが、22年4月に技術協力業務の委託契約を結んだ三井E&Sとの価格等交渉が成立せず中止となっていた。

 技術協力業務で引き渡された技術提案や設計に採用された技術協力の成果は、同大学が工事実施のために使用できることを両者間で確認している。

 同大学は、国際的な研究組織「ハイパーカミオカンデ国際共同研究グループ」に参画し、神岡鉱山地下約650m付近にニュートリノを観測する検出器水槽などを整備する。

 

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