風波・大企業と中小企業の商取引で行われてきた大手優位の不合理に… | 建設通信新聞Digital

5月2日 金曜日

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風波・大企業と中小企業の商取引で行われてきた大手優位の不合理に…

風波
 大企業と中小企業の商取引で行われてきた大手優位の不合理に、国主導でメスが入れられている。圧倒的多数の中小企業の収益環境を改善し、そこで働く一人ひとりの賃上げなど好循環の創出を狙う◆政府は今国会で下請法などを改正し、上下関係を思わせる「下請け」という法律上の名称を変更する。従来の元下をそれぞれ、「委託事業者」「中小受託事業者」と呼ぶ方針だ◆2010年10月、国土交通省は公共工事標準請負契約約款を改正し、発注者・受注者の片務性を連想させる「甲」「乙」の呼称を契約書からなくした。その効果は論じるまでもないが、今回はいかほどか◆ただ、委任、委託契約などと異なり、まさしく請負契約で成り立つ建設の世界では、呼称についても議論が必要だろう。業界側からも良い呼称案を期待したい。