厚木市の庁舎跡地活用/6月に提案競技/多目的アリーナ検討 | 建設通信新聞Digital

5月2日 金曜日

関東・甲信越

厚木市の庁舎跡地活用/6月に提案競技/多目的アリーナ検討

 神奈川県厚木市は、市庁舎移転に伴う現本庁舎敷地の跡地活用について、2025年度に基本計画の策定作業に着手する。6月に基本計画策定業務委託のプロポーザルを実施、7月をめどに専門的な見地から調査・審議する付属機関を設置する。多目的アリーナの導入を検討するため、プロスポーツチームをはじめとする関係団体にヒアリングして需要などを調査するほか、PPP/PFI導入可能性調査も実施する。26年度末の基本計画策定を目指す。
 25年度予算案では、基本計画策定業務委託費に26年度までの債務負担行為として限度額2570万円を設定している。
 現在パブリックコメントを実施中の「厚木市本庁舎敷地跡地等活用事業基本方針(案)」では、スポーツ・文化・音楽などの多彩な興行を実現する多目的なホールやアリーナを導入し、中心市街地のにぎわいや交流を促進する方向性を示した。施設の形状は、▽スポーツ特化型▽劇場型▽兼用利用型--の3パターンを視野に検討する。
 事業手法は、DB(設計施工一括)方式、PFIのBTO(建設・譲渡・運営)、PFIのBT(建設・譲渡)+コンセッション(運営権付与)、定期借地+民設民営などの中から最適な手法を選定する。PFI手法を導入する場合は27年度以降に事業者を選定する。
 このほか、防災機能の確保や民間事業者の参入意向の把握、施設計画、プロスポーツチームの誘致方針なども検討する。基本方針は3月末までに策定する。
 事業対象地は、中町3-17-17の敷地8686㎡で、小田急小田原線本厚木駅から徒歩8分の場所にある。県道603号を挟んだ北側には厚木中央公園(面積約2ha)が立地している。用途地域は商業地域で、建ぺい率80%、容積率500%。