従来方式に手法変更/早ければ4月に設計発注/箕面市新市立病院 | 建設通信新聞Digital

5月2日 金曜日

関西

従来方式に手法変更/早ければ4月に設計発注/箕面市新市立病院

 大阪府箕面市は、これまでDB(設計施工一括)方式の導入を想定していた「箕面市新市立病院整備事業」に関して、設計と施工を分割して発注する従来方式に改めることを決めた。早ければ4月に、基本・実施設計を一括で委託する総合評価一般競争入札を公告する。委託期間の詳細は未定だが、2027年度中の設計完了が目標。31年度の新病院開院を目指す。初回公告時の開業目標時期は、28年度中だった。 市は、24年4月にDB事業者を募集する一般競争入札を公告したものの、入札者がなく不調となった。その後、事業者にヒアリングを実施した結果、建設需要の高まりを受けて設備会社の確保が難しい現状や、資材価格の上昇が続く中で長期の契約を結ぶリスクに対する懸念などを理由に、DB方式ではなく従来方式による発注を望む意見があがった。概算設計費用は今後精査を進めるが、現時点では約15億円(税込み)を見込む。
 事業では、市立病院をCOM1号館跡地に移転建て替えする。新病院は、延べ3万5100㎡以上の免震構造。病室は原則全て個室とする方針で、病床数は390床。350台以上駐車可能な駐車場、300台以上駐輪可能な駐輪場、歩行者用のひさしなども整備する。基本・実施設計、施工、工事監理を含む初回公告時の予定価格は、335億9948万6364円(税別)だった。
 建設地は、船場東1の敷地1万4970㎡。用途地域は市街化区域・商業区域で、容積率は600%、建ぺい率は80%。既存病院の解体は別途発注とし、新病院の開業後に着手する。