AIロボット協会(東京都文京区、尾形哲也理事長)は27日、4月から活動を本格化させるのに先立ち、新宿区の早稲田大学リサーチイノベーションセンターで設立会見を開いた。
製造業が強い日本では、多くの産業用ロボットが稼働している。協会は今後、こうしたロボットに組み込める汎用(はんよう)性の高いAI(人工知能)モデルをつくり、2025年度に公開する。それ以降はロボットから得られたデータでAIモデルをアップデートし、再び現場に戻す。これを繰り返すことで、人間に近い、高度な汎用性を持つ「AIロボット」の社会実装を目指す。
進化が進むAI分野では現在、AIをロボットに組み込む流れが加速している。机上のデータでAIを学習させるのではなく、大まかな動作を覚えたAIをロボットに導入し、稼働データをAIに戻す。導入企業が増えることで、高度なAIを早いスピードで開発できることが特長だ。フィジカルAIと呼ばれる分野で、開発競争では米国、中国が先行している。
会見で尾形理事長は「AIの分野では、どこに行ってもフィジカルAIという言葉が出てくる。日本は産業用ロボットの経験値が高く、ポテンシャルを持っている」と述べた。さらに個社ごとに進める個別作業特化型のAIロボットの実現には、ベースとなる基盤モデルを協調して整備する必要があると訴えた。
協会は昨年末に発足。24日時点の会員数は、AI開発企業などを中心とする正会員・育成会員が22社。今後は、業界を問わず、AIモデルを導入する賛助会員を集める。
製造業が強い日本では、多くの産業用ロボットが稼働している。協会は今後、こうしたロボットに組み込める汎用(はんよう)性の高いAI(人工知能)モデルをつくり、2025年度に公開する。それ以降はロボットから得られたデータでAIモデルをアップデートし、再び現場に戻す。これを繰り返すことで、人間に近い、高度な汎用性を持つ「AIロボット」の社会実装を目指す。
進化が進むAI分野では現在、AIをロボットに組み込む流れが加速している。机上のデータでAIを学習させるのではなく、大まかな動作を覚えたAIをロボットに導入し、稼働データをAIに戻す。導入企業が増えることで、高度なAIを早いスピードで開発できることが特長だ。フィジカルAIと呼ばれる分野で、開発競争では米国、中国が先行している。
会見で尾形理事長は「AIの分野では、どこに行ってもフィジカルAIという言葉が出てくる。日本は産業用ロボットの経験値が高く、ポテンシャルを持っている」と述べた。さらに個社ごとに進める個別作業特化型のAIロボットの実現には、ベースとなる基盤モデルを協調して整備する必要があると訴えた。
協会は昨年末に発足。24日時点の会員数は、AI開発企業などを中心とする正会員・育成会員が22社。今後は、業界を問わず、AIモデルを導入する賛助会員を集める。