白井DC3期棟起工/IIJ/需要拡大に対応/施工=清水建設 | 建設通信新聞Digital

5月29日 木曜日

関東・甲信越

白井DC3期棟起工/IIJ/需要拡大に対応/施工=清水建設

外観イメージ
鍬入れする鈴木会長
鋤入れする新村社長
 インターネットイニシアティブ(IIJ)が、千葉ニュータウンにあるデータセンター「白井データセンターキャンパス」内で計画する「SDCプロジェクト3期棟新築工事」の起工式が5月27日、現地で開かれた。2026年中に2期棟が満床となる見込みで、拡大する自社サービスやソリューション向けの設備を増強する。施工は清水建設が担当し、26年12月の完成を目指す。
 神事では、鍬(くわ)入れを鈴木幸一IIJ会長、鋤(すき)入れを新村達也清水建設社長が行った。両氏をはじめ、谷脇康彦IIJ社長らが玉串をささげた。
 神事後、谷脇社長は「1期棟も2期棟も、ほぼ満杯となっており、データセンターに対するニーズが非常に高まっている。クラウドサービスに加えて、最近ではAI(人工知能)に対する需要も高まっていることから、3期棟の建設に着手した。社会課題解決に向けたビッグデータ活用などのニーズに、これからも応えていきたい」と話した。
 3期棟は3階建てで、最大受電容量は10メガワット。水冷などの高密度化を見据え25メガワットまで拡張できる。設備収容能力は約1000ラック。水冷Ready設計を採用し、水冷方式に必要な専用熱源の設置スペースや熱源からサーバー室内までの冷水配管ルートを確保した。サーバー室や電気室は、ゾーニングしたエリアごとで構造計画を適用するハイブリッド構造を導入する。
 外気冷却空調方式のほか、空調機械室と間仕切りした壁からサーバー室内に直接冷気を送る「壁吹き出し空調」も採用している。
 白井データセンターキャンパスは、千葉県白井市内の敷地約4haにあり、1期棟は19年5月、2期棟は23年7月に開設した。

 水田裕己千葉支店工事長(清水建設)の話 「多くの割合を占める設備工事の組み立てや基礎工事にしっかり取り組み、確かな品質の建物を無事故・無災害で工期内に完成させる」