MonotaRO水戸DCが起工/設計施工=清水建設/規模7.4万㎡、27年5月完成 | 建設通信新聞Digital

5月9日 金曜日

関東・甲信越

MonotaRO水戸DCが起工/設計施工=清水建設/規模7.4万㎡、27年5月完成

外観イメージ
鍬入れする田村社長
鋤入れする森井常務
高橋市長
 工業用間接資材の通信販売最大手であるMonotaROが水戸市に新築する物流施設「水戸ディストリビューションセンター(DC)」の現地で5月8日、起工式が開かれた。同社物件として初めて免震構造を採用し、延べ約7万4000㎡の規模となる。設計・監理・施工は清水建設が担当し、2027年5月の完成を目指す。稼働は28年5月を予定している。
 神事では、鍬(くわ)入れを田村咲耶MonotaRO社長、鋤(すき)入れを森井満男清水建設常務執行役員が行った。両氏をはじめ、高橋靖水戸市長、吉野宏樹L2コンサルティング代表取締役、浜野晃宏プロロジスシニアバイスプレジデント執行役員、山崎陽一郎豊田自動織機トヨタL&Fカンパニープレジデントらが玉串をささげた。
 その後の直会(なおらい)で田村社長は、「水戸DCは、昨今の物流ニーズの高まりに応えることや事業成長を支えることを目的に、東日本の新たな中核拠点として整備する。利用者への迅速な出荷を実現し、産業社会全体の発展に寄与していく」と述べた。
 高橋市長は「水戸DCは、市で新たに制定した企業誘致推進に関する条例の第1号案件となる。雇用の創出や地域経済の活性化につながることを期待する」と祝辞を寄せた。
 水戸DCの規模は、RC一部S造(免震構造)4階建て延べ約7万4000㎡。出荷能力は日量約30万品目で、太陽光発電を採用した。ロボットによる省力化や集約化に取り組み、既存の笠間DCと比べて生産性向上を目指す。
 総投資額は約504億円。これまで約460億円としていたが、建設コストの上昇が見込まれることから増額となった。
 建設地は水戸市下野町字丸山780-2ほかの敷地約9万8000㎡。北関東自動車道茨城町西ICから約2㎞に位置し、市の都市計画法第34条第12号の条例区域(産業系エリア指定区域)に指定されている。造成工事は日本道路が担当している。

 森谷圭二建設所長(清水建設)の話 「これまで培った経験を存分に生かすという心意気を持って、現場を運営していく」