中国整備局ECI/約77億で清水と随契/呉駅交通ターミナル1期 | 建設通信新聞Digital

5月29日 木曜日

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中国整備局ECI/約77億で清水と随契/呉駅交通ターミナル1期

 中国地方整備局は、設計交渉・施工タイプの技術提案・交渉方式(ECI)を適用した「令和6年度国道31号呉駅交通ターミナル整備1期工事」を、清水建設と随意契約した。契約金額は76億9450万円(税込み)。工期は2027年5月31日まで。
 同事業は、「呉駅周辺総合開発基本計画」を踏まえて策定した「国道31号等呉駅交通ターミナル整備事業計画」を基に、「交通ターミナル」「デッキ」「次世代モビリティ」「防災拠点」--の四つの主要機能を持ち、道・港・駅・まちが一体となる次世代型総合交通拠点の実現を目指している。呉駅前付近の国道31号上のバス停を集約するとともに、交通ターミナルと呉駅を連結するデッキを整備し、モーダルコネクトの強化、交通の円滑化、利便性・回遊性の向上、防災機能を強化する。
 工事概要は、長さ195m、鋼橋上部(デッキ)一式、橋梁下部(鋼製橋脚、場所打ち杭)一式、道路改良(ターミナル)一式、電気・機械設備(照明、エレベーターなど)一式、建築工事(エレベーター建屋)一式。
 同工事は、JR呉駅と国道31号に挟まれた限られたエリアで既存のバスターミナルを運用しながら切り回しを行う。また、隣接する複合施設の建設と事業調整しながら切り回しを行いながらデッキを施工するなど仕様の前提となる条件の確定が困難な工事となっている。そのため、設計段階から施工者が参画するECIを導入した。